かすかにかする

かすかにかすります。

きまじめ楽隊のぼんやり戦争

東京は緊急事態宣言で、のきなみ映画館が休館しております。

いかがお過ごしですか。

川崎が混んでいるとのことで。

川をわたれば、大丈夫だ!ということでしょうか。

 

川の向こうを想像してみる。

そんな映画です。

想像力が欠如している私には、叱咤されているような。

そんな映画です。

 

みんなが東京でこの映画を観ていれば、

きっと、川崎が混むこともなかったでしょう。

 

キャストの芝居より何より、

結構怖いものが潜んでいる、妖怪みたいな映画でした。

 

ぼんやりしてると映画に叱られます。

観たことのない日本映画。

川崎で観てみては。こら。

 

 

 

スタンリーのお弁当

インド映画です。


今週のお題」なるものを発見しまして、

テーマに沿った映画を観ようと思いたちました。


Amazonプライムで検索して、出てきた作品です。

そして酷評されてました!

インドの本当の貧困を描いてない!と。

ご立腹です。


この映画の主題はインドの本当の貧困ではないので、

仕方ない気もしましたが、

だれかがご立腹なのも仕方ないな、と

同情してしまうほどにイラッとさせる要素があります。

わたしは寛大なのでイラっとしませんでした。

それもそれでダメなんだと思うのです。


総じてダメな感じです。

子どもの友情だけが救い。

ぜひ!


そしてわたしはお昼に

みなさまのお墨付きマッサマンカレーラーメンを食べたのでした。

おいしかったです。

次は納豆をトッピングしてみようと思います。

春江水暖

150分!えらい絵巻物をみました。

 

全くなんの知識も仕入れずに

同居人の監督に付き添って観に行ったので

何について描かれているのか、血まなこになって

スクリーンを凝視しておりました。

 

私が知っていたこと5選。

 

1、中国の映画

2、すごい映画祭で上映されたらしい

3、長い

4、中国の映画

5、イングウェイがギターを遅く弾かない

 

これくらいの知識です。

なんの知識も仕入れずに観てみてほしい、

そして同じ体験をしてほしい、

そんな映画です。

 

キャスティングの本当の力を思い知った気がします。

そしてちょっと眠くなります。

映画の力をわかった気になりました。

 

映画好きの友達に勧めましたが、今のところ、返信はありません。

なぜじゃ。

ときめきトゥナイト」という漫画で、

 

そうなる運命にあったら、どんなに逃げようとも

運命は向こうから追いかけてくる

 

というようなセリフがあり、

終始、『ジョーカー』みたいなテンションの私は、

地獄や!と思いますが、

少女マンガなので、少女が大魔法使いになるか、恋をとるか、

という論点で使われていてどちらにせよ、幸せな未来が少女には待ち受けている、

そんな素敵なシチュエーションだったと記憶しております。

 

さて、この映画も運命の二人を描いていますが、

逢うべき糸に出逢えることを人は仕合わせと呼びます

の歌詞に合わせて、すれ違いを繰り返します。

 

出会いは、出会うべくして出会ったパズーとシータのごとく、

天からレンが降ってきます。

 

あとは東京ラブストーリーの名曲が

脳内に流れるようなシーンを繰り返します。(糸ですね)

 

歌詞というのは、それぞれに思い描くものがあるから

心に染み入るのであろうと思うのです。

というわけで、それぞれが思い描く『糸』を製作するのはどうでしょうか。

 

新海誠版『糸』

是枝裕和版『糸』

三谷幸喜版『糸』

清水崇版『糸』

ロイ・アンダーソン版『糸』

 

みんな、どれかにはひっかかるかなと思います。たぶん。

 

 

 

 

ホモ・サピエンスの涙

最初の記事は縁起を担がないとダメ、

と言われて、この作品です。

 

最初から映画偏差値高いのキタ。

 

映画祭で上映されていました。

会場に着きますと、まず始めに、検温します。

「36.3です。」

 

まずまずの数字です。

結果を告げてくれるのは珍しいので、

嬉しくなりました。

 

さて、非常に短いストーリーを1シーンずつ。

1シーン1カットで。

 

そして、よらない。

 

目が悪いので、よく、みえない。

でもきっと、この監督は観客の想像力、

いや、創造力を信じています。

 

突き放されているようで、試されているようで、

実はわたしたちを信じている。くちなしの香り。

 

日本にも、こんなに観客を信じてくれる監督がいたらな、

そう思いつつ、会場を去りました。